b12
yotuba1

寝室・収納

a1d1a1a1a

頸椎にも症状が現れ、ベッドからの起き上がりが困難であったり、上肢の障害で布団を払いのけることができない等の場合には、電動ベッドを利用して起きあがると良いでしょう。
また、重い掛け布団を扱うことができないため、羽毛布団など軽いものを使い、枕なども本人にあったものを選ぶ必要があります。
さらに、寝ている姿勢で腕や足の置き場が定まらず痛むことがあるため、クッションなどで支えると良いでしょう。

a1d1a1a
C1sC3sC4sC2s

<寝具について>

たち座りで膝や股関節に負担をかけないように、布団ではなくベッドを使いましょう。
横になる、起き上がる際に首に負担をかけないためには電動ベッドがお勧めです。
寒い時期は布団が重くなって、手指や肘、肩などの上肢に負担をかけてしまいます。羽毛布団などの軽い寝具を使いましょう。
下に羊毛敷マットや電気敷毛布などを敷くと、かけ布団が薄いものでも大丈夫です。

DSC1301DSC1304

家具調電動ベッドの例

item17

枕が体に合わないと、肩や首すじが凝ってすっきりと目覚められないことがありますよね。
ここでは、理学療法士の視点から、関節や筋肉にとって心地よい枕選びの3ステップについてご提案します。

c60

まず敷布団やマットのクッション性を確認しましょう。

敷布団やマットが硬い場合と軟らかい場合とでは、体の沈み込みが異なるため、自分に合う枕の高さが違ってきます。
特に猫背で(背中が丸くて)体が硬い方は、敷布団やマットのクッション性が影響してきます。極端な例ですが、著しい猫背で体が硬い場合、写真(左)のような硬いマットでは枕2個分の高さが丁度よいのに対し、写真(右)のような軟らかいマットでは、体が沈みこむために枕1個分の高さが丁度よくなります。
枕を買いに行く前に、まず自分が使う敷布団やマットのクッション性を確認しておきましょう。

item2item5

硬いマットでは枕2個分

軟らかいマットでは枕1個分

c60a

売り場で自分の感覚に合う素材、形状を選びましょう。

枕には①羽根、そばがら、ポリエステル製のわたが入った標準タイプや②中央がくぼんだタイプ、③低反発ウレタン製で波型のタイプ、④パイプ、ストロー製でユニットに分割され高さ調節できるタイプなどがあります(詳細は専門のホームページをご覧ください)。

売り場で実際に感触を確認して、自分の好みの枕を選びましょう。

item6item7

①標準タイプ

②中央くぼみタイプ

item8item9

③波形のタイプ

④ユニット分割タイプ

c60a1

選んだ枕で実際に寝てみましょう。 

百貨店、量販店、寝具専門店などでは、枕や敷布団、マットを試せるところもあります。選んだ枕で実際に寝てみましょう。

写真(左)のように顔が水平になる枕の高さは関節や筋肉、神経への負担が少なくなります。しかし、写真(中央)のように顎が上がりすぎる状態、また写真(右)のように顎が下がりすぎる状態は関節や筋肉、神経に負担がかかってしまいます。同様に、横向きになった時に、写真(下)のように首が大きく回って横に倒れても負担がかかります(※注)。

敷布団、マットのクッション性と好みの枕を組み合わせて、仰向けでは顔が水平に、横向きでは首が大きく倒れない姿勢を目指しましょう!

item10item11item12

顔が水平

顎が上がりすぎ

顎が下がりすぎ

item13

首が横に倒れる

※注)骨と骨が接する関節面の圧迫が小さく、靭帯などが最もゆるんでいる姿勢を「安静肢位(あんせいしい)」と言い、頸椎の場合は写真のように自然なカーブ(生理的なわん曲)が保たれている姿勢を指します。
リウマチによる環軸関節亜脱臼(上から2番目の頸椎に対して、1番目の頸椎がずれる状態)では、靭帯の緩みにより前方にずれる場合と、骨折により後方にもずれる場合があるため、リウマチの方も「安静肢位」が好ましいと考えられます。しかし、症状には個人差がありますので必ず主治医に相談して下さい。

item15item16

社会福祉法人 湘南アフタケア協会
理学療法士 井上 豊

<収納の工夫>

DSC1055DSC1058DSC1059

使いやすい取っ手の例
大きめで手が引っかかりやすく、指に負担がかかりにくい。

DSC1085

使いにくい取っ手の例
指に負担がかかります。

DSC1109
item4

衣装タンスの改善事例
引き出しの下にある掘り込みの引き手では、両手が広がらない、指に力が入らずタンスを開けることができません。市販の取っ手を取り付けました。
底面には引き出しのすべりを良くするシールを貼っています。

noguchi015

作業机の引き出しの事例
オーダー品で、取っ手はスケッチを描いてつくってもらいました。

<スイッチ・コンセント>

コンセントの高さは目立たないように15cm程度が一般的ですが、45cm程度の高さにすると抜き差しが楽に行なえます。

item3DSC1103DSC1091

スイッチ、コンセントの高さに配慮した事例。

車いすでもスイッチに手が届きます。

あまり腰を曲げずに抜き差ししやすい。

a1d1a1
d1a1e1b1a
a1a1
d1ba1c1a1a1a
a1b1
トップ