トイレ | ||||||
リウマチ患者さんの多くは、次の3点を考慮することでトイレ動作が自立して行なえます。 | ||
手すりの設置 | 便座の補高 | 洗浄便座 | ||||
<手すりの設置> 1.L型手すり 一般的には、立ち座りの際に使うL型手すりの縦部分は、便器の先端から15cm~30cm、座った体を支えるL型手すりの横部分は、便座の上面から22cm~25cmで、便器の中心から左右に35cm離れた位置が使いやすいとされています。 | ||
立ち座りに使う縦手すり | 平面 | 側面 | ||||
2.肘掛け式手すり 手すりを握ることができない場合には、肘掛け式の手すりも検討してみましょう。 | ||
肘掛け式手すり | ||
<便座の補高> 1.補高 膝などに痛みがあったり、曲げにくい場合には、便座からの立ち上がりが難しくなりますが、便座を高くすることで立ち上がりやすくなります(これを補高と言います)。 | ||
便器と便座の間に挟むタイプ。既製品なので高さの微調整ができませんが、簡単な工事で補高できます。厚さは3cmと5cmから選択できます。 | 柔らかいクッションタイプの補高便座です。厚さは3.5cm程ですが、体重で沈む分も考慮しましょう。 | |||||
床と便器の間に木の板を挟んで補高する方法。自由な高さに調整ができます。 | ||||||
トイレの補高は、27人の方に訪問調査をして10人の方が補高をしていました。 | ||
2.昇降便座 昇降便座には、斜めに昇降するタイプ、垂直に昇降するタイプがあります。どちらが使いやすいかは実際に試してみるのがよいでしょう。 | ||
肘掛けの手元スイッチで操作します。 | ||||||
昇降便座(斜め昇降タイプ) | ||
<洗浄便座> 上肢に痛みや変形、可動域制限があると、お尻に手が届かなかったり、力が入らないなどのため、排泄の処理は大変辛い動作となります。 | ||
<紙巻き器> 手指の変形でトイレットペーパーをつかむことが難しい場合があるので、紙巻き器は紙の押さえが硬すぎないものが良く、また、手が届く範囲に取り付ける必要があります。 <水栓レバー、ボタン、センサー> | ||
片手で切れる紙巻器だが、紙の押さえが硬く意外と使いにくい。 | ||||
大きなボタンの洗浄リモコン | ||||
回転引き込み戸 | ||||